『自然治癒力を促す国、ジャマイカ』

今回は、『在ジャマイカ日本人会』メンバーでジャマイカで5年間生活をされている川本真紀さんからの投稿です。

タイトルは『自然治癒力を促す国、ジャマイカ』です。是非ご一読ください。

【コラム】

自然治癒力を促す、力強いエネルギーが存在する土地。ジャマイカとは、とても不思議な力を秘めている国と感じている。

約5年間のジャマイカでの生活の中で人生の節目を多々迎え、この土地のエネルギーに助けられたことは今でも忘れられない。

ジャマイカの美しいカリブ海やブルーマウンテンの美しく平和なイメージとは相反して犯罪も絶えない現実は未だに続いているが、根本から社会を変えていくためには、外要因を責めることや被害者意識を継続するのではなく、自分がまず責任をもって自分自身と向き合うことからしか始まらない。そう決意して心を開き集まってくる人々のムーブメントが、たった5年間とはいえども静かに力強く動き出していることを感じている。

このコラムでは私の大切なMentor・友人でもあり、波動調整やクリスタル瞑想等のワークショップやイベントを行っているPaulaとの出会いや活動の一部を紹介したい。

私は日本にて生田流筝曲大師範のもとで学び続けたお琴の美しさと音楽療法への情熱をもって、お琴をジャマイカに運んだ。当初は日本大使館でのレセプションや日本語コンテスト等での演奏、その他ジャマイカでの日本企業に関連するイベント等で演奏させていただいた。その後、生音から伝わる周波数・波動を利用して心身のバランスを取り戻し整えていくセラピー、サウンド・ヒーリングセッションをジャマイカのヨガ講師や様々なアーティスト等と共にコラボレーション活動をしていたところ、Paulaと出会った。

彼女のエネルギーに対する価値観、視野の広さや絶妙なバランス感覚、慈悲の深さや真の強さに感動し、意気投合するには時間は全くかからなかった。例えば春分や秋分など、宇宙の動きにおいて大切なタイミングにおいて開催されたイベントでは、ジャマイカのヨガ講師・ミュージシャン・先住民族タイノ族の族長、様々なヒーラーたちが集まり、自分を見つめなおし循環させ、共に波動を高める時間を共にした。私は何度かサウンド・ヒーリングを担当した。

また、女性に特化した「子宮を癒すリトリート」がジャマイカ北部の美しいオチョ・リオスで開催された際には、参加者一人一人が涙を流しながら各自の物語を語り合い、皆が敬意を持ってそれを受け止める瞬間があった。心を開くこと、受け止めあうこと、真摯なコミュニケーション、体を動かし呼吸で緩めていくこと、地元で丁寧に育てられた野菜や果物をメインにしたオーガニック料理を多くとること、それらの大切さを深く共に感じることができた繋がりは、言葉にはできない感動があった。

各土地が持つエネルギーに深い敬意を払いながら、これからも各自それぞれが縁あって住む場所から波動を高めたとき、一滴の水が海に落ちたときのように少しずつ影響していくものかもしれない。何事も遅いということはなく、いつでもどこからでもすべては可能。

それを再確認させてくれた土地、ジャマイカにたくさんの感謝を込めて。