日本ジャマイカ友好協会会長のご挨拶

皆さん、こんにちは。日本ジャマイカ友好協会会長の中野正則と申します。

日本ジャマイカ友好協会、通称JJFAはジャマイカ独立60周年にあたる昨年8月、駐日ジャマイカ大使館で開催された設立総会において誕生しました。総会にはショーナ・ケイ・リーチャーズ駐日大使(当会名誉会長)のご臨席を得て、ジャマイカからのオンライン参加者2名を含め合計32名が集い、大変活気に溢れた会合となりました。

JJFAは、駐日ジャマイカ大使館の協力を得て、日本とジャマイカの相互理解と友好親善関係を民間レベルで推進していくために設立された団体です。カリブ海の国、ジャマイカと日本は1964年に外交関係を樹立し、以来両国関係は順調に発展し、現在わが国は有名なブルーマウンテンコーヒーの最大の輸入国であり、またレゲエを始めとする音楽やスポーツ等の分野でも着実に交流が続けられています。

このような中で、JJFAはメンバーの多くが元JICAボランティアや大使館在勤経験者等によって構成され、それぞれがジャマイカにおいて生活した経験を有するという特色を有しています。JJFAとしてはこのような特色を生かし、メンバーが現地で体験した出来事や人々との出会いを日本の皆様に伝えながら、これまでに培われた両国国民間の友情と交流をさらに発展させるべく微力を尽くしていきたいと願っています。

私自身も駐ジャマイカ大使としての約2年半にわたる勤務の中で、この魅力的な島国の各地を訪れ、その豊かな自然と文化に触れるとともに、様々な分野の方々とお会いしました。これらの出会いを通じ、予想を超える多くの人達が日本の文化に関心を抱き、また若い世代の間にアニメ等の日本のポップカルチャーに魅せられ、日本語を学び始めたり、日本行きを希望するようになった人達が少なからずいることを知り、大変うれしく思いました。地球儀で見るとほぼ日本の反対側にあるジャマイカで、果たして日本はどのように受けとめられているのだろうかという不安もありましたが、今では日本とジャマイカの間には交流を更に更に発展させる豊かな素地と可能性があると強く信じています。

明年は日本ジャマイカ外交関係樹立60周年という大事な節目の年を迎えます。60年というのは人間の年齢で言えば還暦の年であり、人生の新たなサイクルへの移行を意味するといわれています。政府間では日・カリブ交流年2024と命名し、両国で記念行事を計画していると承知しています。JJFAとしてもこの年を契機に両国民の友好関係に新たな弾みが得られるよう、私たちができる方法でお祝いに参加したいと希望しています。是非とも当面の目標である明年を目指し、今年も仲良く楽しく語らいながら、日本とジャマイカの友好関係の増進に資する活動を共に進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

令和5年6月吉日
日本ジャマイカ友好協会
会長 中野正則